椎茸菌床鈴鹿工場・中野工場生産スタート!

こんにちは!

お久しぶりです。営業の田中です。

今回は、椎茸を栽培するための素となる菌床を生産する新工場について紹介させていただきます!

みなさま『菌床』とは何ぞや?と思う方もおられると思いますので、少し説明します。

 

椎茸は本来、ナラやクヌギといった広葉樹に椎茸菌がつくことで木から栄養をもらって生長し、きのこの形に成長します。

しかし、自然に任せる栽培は、栽培地の選定や生産量の安定を確保するのが非常に難しいです!

そこで、皆さんの食卓にいつでも椎茸を!とするために『菌床栽培』という方法が椎茸栽培ではポピュラーになっています。

椎茸は、ナラやクヌギのくず(木を細かくしたもの)に米ぬかやふすま(小麦の皮の粉)などを混ぜて固め、椎茸菌が成長しやすいような環境を人工的に作ります。その木くずの塊を『菌床』といいます。

この菌床を使うことで、安定した収量・安定した品質の椎茸を生産できるのが『菌床栽培』というわけです。

椎茸だけでなく、ぶなしめじや舞茸、えのきだけなどもほぼこの菌床栽培で生産されています。

 

 

話しは戻りますが、今までの椎茸菌床は自社製造だけではまかないきれず、やむなく社外からの仕入があったりもしましたが、今回すべての圃場で栽培する量をまかなえる菌床生産工場がスタートすることとなりました!

菌床工場は2箇所あります。三重県鈴鹿菌床工場は10月20日から、長野県中野菌床工場は10月26日からスタートしています。

おがくずや米ぬかをミックスするミキサー

こちらはミキサーにおがくずを入れているところです。

この後、水と共にミックスした菌床の素を袋につめていきます。

袋詰めされた菌床が棚に自動的に運ばれています。

さらにこの後、高圧・高熱の釜で殺菌をします。

この四角い箱の中が高温になるんですよ!

そうすることで一旦椎茸以外の雑菌を殺菌することで、椎茸菌が生育しやすい環境を作ります。

その後無菌状態になった、菌床の入った袋の中に椎茸の菌をばら撒きます。

袋の中にある茶色いところがばら撒いた椎茸菌ですね。

ここから3ヶ月ほど温度管理しながら、椎茸菌を菌床全体に増殖させた後、刺激を与えることで皆さんが知っている椎茸の形に成長します。

つまり、皆さんの食卓に並んでいる椎茸は3ヶ月以上前にはもう生産の準備が始まっているんです。

 

この菌床工場がスタートすることで、より安心・安全でおいしい椎茸を皆様に提供することが出来ると自負しています!

 

今後とも栄農人の椎茸をよろしくお願いいたします!